NEXT30 活動計画

昔、浦安は「海」に育てられた。
江戸時代には100万都市の食需要を満たすための海産物の供給地であった。
近代においても住民はたくさんの海の恩恵を受けてきた。
その名残として旧町、新町を問わず、なんと海に関する地名が多いことか。
しかし、今、浦安は「海」を忘れているのではないだろうか。
これからは住民が「海」を浦安の『恋人』として、親しむようになってもらいたい。
都心から至近距離にありながら、3方を海に囲まれ、新鮮な空気と潮風に恵まれ、 排気ガスも硬いコンクリート道路も関係なくジョッキングが出来る多くの公園を持ち、 快適な生活を送っているといえるが、今もう一度「海」と親しむことを提案したい。
なぜなら近辺にこれだけの環境に恵まれているところはめったになく、 これを生かさないことにはまことにもったいないことだと思うからである。
これからの30年、次の世代の人々がより快適で自慢できる街にするべく提案したい。

建築・都市計画家 五十川勝

 


「3つの海の物語」実現に向けた今後の活動
10年をひと区切りに大きく短期・中期・長期の3期に分けて目標を設定。

1.短期的なもの:(今年から10年間)
2.中期的なもの:(11年目からの10年間)
3.長期的なもの:(21年目から10年間)

 

[NEXT30 街づくり提案]  
三方を海に囲まれた新町の魅力を最大限引き出し、新たな街の価値創造に向け、
魅力ある水際線創出のための3つの施策=「3つの海の物語」を提案いたします。
1.浦安に浜辺BEACHを創ろう(海岸創造プロジェクト)
東京湾側の護岸に人工BEACHを創りたい
  
2.浦安に桟橋PIERを創ろう (海辺のコア推進プロジェクト)
シンボルロードの突当り・東京湾に向かって海と陸の交通を繋ぐ桟橋を創りたい
 
3.浦安に江戸前MARKETINGを創ろう(観光漁業基地再生プロジェクト)
境川河口の船溜り周辺に江戸前市場を創りたい

 


これは確かに途方もない夢かもしれませんが、もし首都圏でこのようなものをつくれるとしたら この浦安だと思います。2年前の一人の男の夢に賛同し少しずつ輪を広げて現在に至っています が今まで行ってきた活動の中から市民の要望が強いことに力を得ています。小さなことから少し ずつ実現させて夢をかなえたいものです。

『DREAM COMES TRUE』

※我々の活動は微力であり組織の大きさもお金もありませんが、将来に向けてこの街が豊かで理 想の街となるよう行政と市民の間に入って企画実現のお手伝いをしていくつもりです。

短期的なもの:(今年から10年間)

STEP1:まずははじめることから[海辺の(仮設)カフェ開設]

海際に近い総合公園の境川口の東屋を使った「シー・ラブズ・ユー」という名のカフェを市の共催・支援を受けて一緒になって実現します。

第一回目の海辺のカフェは4月27日を予定しています。
間もなく、詳細をお知らせできる予定です。


目的
カフェではアンケートを通してNEXT30 の市民への認知度を高めつつ、市民が浦安の海に期待することは何かをより具体的に探ることを目的とします。また、海のことを語る拠点を作ることで他の組織との連携も強め、今後の運営組織の基盤作りを行います。アンケートの集計は行政の施策に向けた資料に、得た利益は後に続く目標達成に向けた組織活動費用の調達に活用します。
試験期間
2019年4月~10月の半年間を試験期間に設定します。その後は市民のニーズが得られるようであれば2 ~ 4 年程で徐々に施設の拡充を図りたいと考えます。
運営について
当初は月に1~2日程度(土日)の午前中から夕方まで営業とし、簡単な飲食を提供します。当初はNEXT30 単独を想定していますが、ゆくゆくは地域の他の様々な団体や組織(あくまでも趣旨に賛同してくれるところに限りますが)と連携して行きたいと考えております。

 

STEP2:仮設カフェの試験的運用を足掛かりに、行政・他の団体との連携を強化し、様々な事業を実現

[簡単な釣りの楽しみを提供]

上記の施設に、桟橋PIERの足掛かりとして貸し竿、餌を揃え子供たちや家族連れに釣りの楽しさを経験してもらいます。

[ボード・ウォークと(仮設的)人工砂浜の試験的実施]

護岸は冷たいコンクリートではなく一部「ボード・ウォークと(仮設的)人工砂浜」を試験的に作ってみては如何でしょうか。そこでのんびりと読書したり仲間と談笑したり、ヨガや少林寺をするのはどうでしょう。

[試験的イベントの開催]

ヨガ、少林寺、太極拳、凧揚げ大会、釣り大会、魚市場、江戸前食市場、海鮮BBQ小屋等を展開しどのようなものであれば市民の人気と支持を得るのかを検証したいと思います。

[カヌー、プレジャーボート等の為の桟橋の実現]

海釣り公園のための桟橋・カヌーやプレジャーボートのための桟橋の実現に向けて市民・行政への働きかけを行います。

STEP3:産官民(学)一体の運営組織づくり

[本格的カフェレストランの実現]

本格的カフェレストランを実現できるよう産官民(学)が一体となった公園運営組織を発足する等、持続可能な公園運営(公園整備)の仕組みづくりに取組みたいと考えます。この段階における施設運営は出来れば地元の事業者であると良いと考えます。

[市民参加によるボード・ウォーク拡張手法]

市民参加によるボード・ウォークの拡張を検討したいと考えます。より多くの市民が参加することでボード・ウォークがより広範囲に広がるというのもおもしろいのではないでしょうか。

[魚釣り(仮設的)桟橋の実現]

市長から提案があった魚釣り桟橋がシンボルロードの先端に実現すれば本格的なPIERへの足掛かりとなるのではないでしょうか。

フィッシャーマンズワーフの為の設備の実現]

施設の実現に向けて市民・行政への働きかけを行います。

中期的なもの:(11年目からの10年間)

STEP4:市民の要請が満たせるようなものづくりのための行政および民間の協力によるトライアル

 

[本格的人工砂浜の実現に向けた行政による技術的検討]

埋め戻し、砂浜等の実現に向け官民学協働による検討が必要と考えます。

 

STEP5:「3つの海の物語」の実現①

[江戸前MARKET の完成]

現在の境川河口にある「船溜り」およびその周辺にフィッシャーマンズ・ワーフを実現。ここには階段状ウッドデッキ、海の見える銭湯、ヨット・カヌー教室など海と親しむ子供たちのための教育施設があると良いのではないでしょうか。

[桟橋PIER の完成]

「市民の恋人=海」の玄関口となるシンボルロードから直結し、海へのシンボルゲートともなる本格桟橋を実現。海の交通の拠点として、災害時には海上からのアクセス確保も視野にいれる必要があるでしょう。シンボルロードの突当りとなるこの場所には、海図ミュージアムやマリンアートが楽しめる文化施設等も併設してはいかがでしょうか。

長期的なもの:(21年目から10年間)

STEP6:「3つの海の物語」の実現②

[浜辺BEACH』の完成]

沖合い浚渫後の穴の埋め戻し、及び、人口渚、人口砂浜の本格的実現